過去の縛りと未来の不安思考から抜け出す方法

マインドフルネス
人は言葉を操るというツールに依存しすぎている(後編)
 
こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。
前回私達人間は
言葉を操ることができることで
2つの世界に行き来している
という話をしました。
 
 
今ある現実世界。。
そして言葉が作り出す
バーチャルな世界。。
 
 
 
私たちは言葉を使いこなすことが
できるが故に
この
現実世界とバーチャル世界の
区別がしにくい状況に
陥ってしまったといえます。
 
 
 
このあたりは少し表現が
難しくなることもあるので
とりあえず、流し読みで
見てくれたらいいと思います。
 
 
 
 
一つの例を紹介しますね。
みなさんも一度は経験したことが
あると思います。
 
私たちは一度
考え始めると次々に連想が広がっていき
考えが止まらなくなることがあります。
 
むしろこういう状態になるのが
普通かもしれませんね。
 
 
この状態はどういうことかというと
頭のなかにあなたの思い浮かべる世界があります。
 
空想でもこうなったら幸せだな。とか
こうなったら辛いな・・とか
 
 
これはあなたが言葉というバーチャルな世界にいる
ことになるんですが
だんだん
どこまでが自分の頭の中で考えていることで
どこまでが実際に起こっている現実なのか
だんだん分からなくなっている。
 
となっている人がとても多いですね。
 
この
意味が分かりますかね・・
 
 
精神医療で多いのは
うつ病の患者さんですね。。
特にネガティブなことを考えて
頭の中でグルグルとしているという
経験があれば
上に言ったような状態です。
 
 
 
こういう状態は
多くの場合、ネガティブな考えは止めるように
周りの人には言われるとことが
あると思いますが
精神科医療では
考えをやめるようには言いません。
 
 
なぜか?
自分に対して否定的なことを考えたり
感じることそのものを
否定していると
体験の拒否もするようになってしまうから。
 
 
 
不安や落ち込みといった
嫌な気持ちが出てきても
自分の中から追い出そうとしても
どうしても気持ちがザワつきます。。
 
 
体験の拒否は
現実世界との接触がなくなること。
さらに
バーチャルな世界も歪んで体験してしまうことに
つながります。
 
 
では体験の拒否をせずに
どうやってバーチャル世界から抜け出すことが
できるのか?
 
それは
「今、この瞬間」に目を向けることを
意識することから始まります。
 
 
今この瞬間あなたの五感で感じるもの。
 
 
身・鼻・耳・味・目を通して
感じる今の状態に目を向けること。
 
 
あなたのもっているモノの
触った感覚
その匂い
その音
その見た目
その味
 
今この瞬間に
感じるものに
もう少し目をむけてみましょう。
 
 
「今、この瞬間」
 
これは大きなキーワードなので
覚えておいてくださいね。

コメント

  1. hiro より:

    今回の記事、とても興味が持てました。
    認知症や統合失調症の症状に妄想が現れる事があります。
    それは、バーチャルな世界が患者にとっては「現実」なのです。

    認知症のケアに「パーソン・センタード・ケア」という言葉があります。
    意味は、「患者の見えている世界を否定せず、肯定しながら患者中心のケアをしていく」のような感じです。

    患者の周りにいる家族は、辛い体験をすると思います。患者はそれに気付けないけれど、きっと手を差し伸べてくれる人がいると信じています。

    • diskg777 より:

      興味をもってくれてありがとうございます!!

      そうですね。
      そのバーチャルな世界と現実世界との架け橋を見失わないことです。

      認知症のケアが正しくその考え方がいいですね。
      ただ、これにもポイントがあって
      このケアを実現するために支援する相手が心に余裕があるかも重要です。

  2. hiro より:

    先ほどのパーソン・センタード・ケアの意味を訂正します。
    正確な意味は、
    認知症の方を一人の“人”として尊重し、その人の視点や立場に立って、その人を理解してケアを行う
    です。