【病気になったから見えてきたもの】
こんにちは。
精神科作業療法士の大祐です。
病気にならないと健康の大切さに気づけなかったりする。
同じように精神的な病を患った人だから
見えてきた大切な視点。。
こういうテーマで
体験者の話を考えていきたいと思います。
パニック障害になって、いろいろ見えたことや気づいたことがあります。
それは健康なときはまったく気がつかなかったちいさなことですが…。
自分は最近パニック障害が強く表れるようになりました。
原因はわかりません。
よく分からないから、突然の襲ってくる不安で、また怖くなってしまうのかも…とまた不安になって、とうとうその場から動けなくなりました。
何に対しての涙かもわからないけど、涙が出てくる。不安、不安。
不安になって立ち止まってしまうかも知れない不安、余計パニックになってしまいます。
でもパニック障害にかかったことで、今まで見えなかった部分と見えなくなった部分があります。
今まで見えなかった部分は、「人って以外と優しい」という事。
見ず知らずの人が心配して声をかけてくれたりします。
おそらく私は愛想笑いを浮かべながら「大丈夫です!」と答えていますが、他人から見たらまったく大丈夫じゃないから声をかけているのでしょう。
あと、世の中には「お年寄りには親切にしましょう」という言葉はありますが、親切にしても、お年寄りの集団は、自分が倒れていてもまったく無視です。
余計なことに巻き込まれたくないのでしょうね。これには少し悲しかったです。
そして、パニック障害になって見えなくなっていったこと…
周りがよく見えなくなりました。目が悪くなったとかではなく、自分自身のことでいっぱいいっぱいなのです。
それこそ、今ならお年寄りには親切に出来ないかもしれません。
そして、誰も信じられなくなりました。
信じられるのはパニック障害の自分だけ。
だって、周りがよく見えていないから、信じる力もなくなってしまったのです。
誰かのために一生懸命助けてあげたい。そんな気持ちがあったはずなのに、逆に「誰か助けてよ」としか考えられなくなってしまいました。
いつか症状が収まった時には、いくらでも助けてあげる。
だから少しだけ、今は自分に都合の良い生き方させてください。
ワガママと思われてしまうかもしれないけど、少しの不安から大きな不安になってしまうので、ちょっとの間だけ、楽な生き方に逃げても良いですか?
ダメだと言うなら、心を擦りきれさせながら頑張ります。
でも、自分の周りの人は呆れているのか、分かってくれているのかしらないけど、好きなようにさせてくれます。
みんなありがとう。
今まで以上に頑張りますので、しばらくは自分がパニック起こさないように、見守っててください。
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