心の病が、家族に与える影響について体験から気づいたこと

体験談
 

心の病が、家族へ与える影響について体験から気づいたこと

 
 
心の病は身近にいる家族にも
大きな影響を与えます
 
 
 
別に心の病がなくても
影響は与えるのですが
その時の感情や捉え方、気付きによって
大きく行動が変わります
 
 
 
今日も一人の体験談から
いろいろ気づきがあればと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
私は長い闘病生活の間、実家暮らしをしていました。
働けないのでお金もなく、養ってもらうしか
手立てがなかったからです。
今思えば両親には、大変な苦労をかけてしまったと思います。
 
 
 
 
高校卒業まで、何不自由なく育ててくれて。
部活に習い事までさせて貰って。送り迎えだってあったりして。
私は三人兄妹の末っ子だから、さすがに
「大学に行きたい」とまでは言い出せなかったけど。
 
 
 
 
それでも、昔の自分はそれが当たり前だと思って生きてきました。
親は、子どもにお金をかけて当たり前。
でも、その当たり前がどんなに大変かってことを
私は母親になり、ようやく知ることができました。
子どもを産まないと、気づけなかったことです。
 
 
 
 
私は両親に、感謝することがありませんでした。
ネットの情報を信じ、我が家は毒親と、
機能不全家族だということを知りました。
母は過干渉。父はアルコール依存症でした。
 
 
 
誰にそう言われた訳でもないのに、
「絶対そうだ」「全部当てはまってる」と決めつけ、
自分は被害者なんだと両親に不信感を抱いていたあの日。
 
 
 
 
実際のところはわかりません。そうかもしれないし、
そうじゃないかもしれない。
 
けど、もし仮にそうであったとしても。今ではもう、
お互い様かな・・なんて思っています。
 
 
 
だって、お互い様って呼べるくらいのことを、
私は親にしてきただろうから。
長い長い闘病生活は、私だけでなく
両親にとっても苦難続きの毎日でした。
 
 
 

◆自分で自分のコントロールが効かない

 
 
 
 
 
精神科から薬を貰っていたものの、それは壮絶な日々でした。
過呼吸、パニック、リスカにOD(オーバードーズ)。
部屋の中でめちゃくちゃ暴れまわったり、
壁にガンガン頭を打ちつけたり。
物を壊したり、「あー!」と発狂したり。
自分の血で遊びだしたりしたこともあったそうです。
夜中に救急車を呼んだこともありました。
 
 
 
 
パジャマ姿で出迎えた母は、何のことか分からず
すごく焦ったそうです。
 
 
 
 
これらのことはすべて、私が母親から直接あとで
聞き出したものであって、私自身の記憶ではありません。
 
 
 
私本来の記憶は、約二年間、とくに酷かった時期の間だけ
すっぽりと抜け落ちてしまっているのです。
 
 
 
 
 

家族が私にしてくれたこと

 
 
 
 
 
 
記憶がない私には、よもや想像もつきません。
「こうだったんだよ」と母や父も、敢えて口には出さないですし。
出したがらないということは、やはりそれだけ
酷かったのでしょう。
 
 
 
私が今、こうして自分の気持ちを書けているのは、
家族の支えがあったからこそです。
今ではそう、あらためて感じています。
 
 
 
 
 

◆誰かのせいにして安心したかった

 
 
 
 
 
 
私が病に襲われたのは、両親が毒親で、アルコール依存症
だからだとずっと思っていました。
 
 
 
実際、そうなのかもしれません。だって、母の言葉は
いつも胸に刺さっていたし、口答えなんてできませんでしたから。
 
 
 
 
父は酔っ払って深夜に帰宅しても、鍵が開けられず
タクシーからも降りられず、何度も警察のお世話になり
インターホンをピンポンピンポンと連打ばかりしていました。
 
 
 
……そんな毎日を、ずっと何年も送ってきました。
ちゃんと鍵を開けられても、父は元々酒癖が悪く、
本当に口に出すのもはばかれるような、手に負えない
酔っぱらいでした。
反面教師でしかなかった父のことを
尊敬できなかったのも事実です。
 
 
 
 
それでも私が病気になったのは、他の誰でもない。
私自身が原因なんですよね。
 
 
 
 
 
私は、両親を悪者にすることで、「自分は悪くない」
「自分は被害者だ」と。
そう、思いたかったんです。
 
 
 
 
よくニュースでは、容疑者の生い立ちについて
深く取り上げられることがあります。
 
 
 
 
事件に至った経緯は。
どういう子どもだったのか。
その頃から危うさは見られたのか。
メディアはよく、容疑者が育ってきた
その背景に興味を示します。
 
 
 
 
「親の育て方に問題はあったか」など、徹底的に掘り下げて、
事件の真相に迫ります。
 
 
 
でも、20歳を超えた大の大人が犯した事件について
親が責任を取るのでしょうか?
それって、おかしくないですかね。
 
 
 
 
原因の一つに、たしかに育った環境の違いもあったかもしれない。
親の育て方が悪かったと言われたら、そこまでなのかもしれない。
でも、じゃあ正解は?と聞かれたら
いったい誰が答えてくれるのでしょう。
 
 
 
人一人育てるだけでも、大変苦労のいることです。
 
 
 
 
 
親が責められるのは仕方がないにしても、もう成人を
過ぎてしまったのなら、あとは自己責任かな
と私は思うんです。
 
 
 
 
きっと、私とまったく同じ人生を歩んだ方でも
病気にならない方はいます。
こればっかりは個々の性格としか言いようがないのです。
 
 
 
 
 
◆最後に
 
 
 
 
少なくても今まで、育ててくれた。
どんな形であれ、ちゃんと大人になるまで見守ってくれていた。
 
 
 
 
 
私はそのことを、今ではとても感謝しています。
尊敬できない部分もたしかにあるけど……私はあの母から産まれ、
あの父に支えられ。
これまでなんとかこうして、生きてこれたのですから
 
 
 
 
病を経てふたりは少し、まるくなりました。
病が家族に課した試練は、最後の最後でそれぞれに成長をもたらしてくれたのだと、私は信じています。
 
 
 

コメント

タイトルとURLをコピーしました